恐怖を感じながらも覚悟を決めてドアへと向かう。
ドアノブに手をかけ扉を開ける。
しかし、第一歩を踏み出そうにも私に抱きつく大きな物体が邪魔で動けない。
どうしようか迷っていた時彼の頭に拳が飛ぶ。
私が理解するよりも先にそいつは吹っ飛んでいった。
「いってぇ!!なにすんだよ光!」
「ごめんごめん。つい手が滑っちゃった。おはよう美希」
涙目になっている私の兄、華城類(かじょうるい)には目もくれず爽やかな笑みを浮かべながら挨拶してくるもう一人の兄、華城光(かじょうこう)
二人は双子で光にぃが兄なんだ。
「おはよう光にぃ」
そんな光にぃに私も笑顔で挨拶を返す。
「ねぇ俺には?ねぇ美希俺には!?」
そんな類にぃとは目を合わさずにそのまま歩き始める。
まともに関わってたらきっと遅くなって私が怒られるハメになるからね…
それだけは絶対に避けたい。

