「避けるなんて想定内だよ。保険をかけておいてよかった。本気で気づかなかったわけ?総長失格だよね」
守れなかった。また私のせいだ。
あいつの言葉は悔しいけど全部本当の事でグサグサと心を刺されているような気がした。
生きろなんて私が言えた立場じゃ無かったね。
歪んでいく視界の先で言い争う声が聞こえる。
そんなこと無い。
いつだって私たちの事を想ってくれている。
あんたなんかに負けたりしない。
それでも失ってしまったものは戻らない。
私はどうしたらいいだろう。
みんなに、そして何より希龍に合わせる顔が無い。
代わりになったのは蓮だったのだ。
恨まれて当然の事をした。これじゃあいつと同じじゃ無いか。
あの日から何も成長していない。私は弱かった。
意識が朦朧とする中、最後にあいつの元へ走り出したような気がした。

