「お遊びはおしまいにしようか」
やっとこの時が~なんてヘラヘラしているあいつに無性に腹が立つ。
弱い。弱すぎた。こんなのタイマンでも何でも無い。
自分には無理。こいつにケンカでは勝てない。そう悟ったから逃げた。
こんな中途半端で卑怯なやつ瞬にぃのためにも私が・・・
私が倒してみせる。
「おいでよ。ほら」
何も言わずに構えられる銃。
その先端は間違いなく、確実に私を狙う。
「後悔するなよ?」
その言葉を最後に引き金が引かれた。
バンッと大きな音と共に周りの視線が一気に私たちに集まる。
途端に訪れた静寂の中、銃弾は私の右腕をかすった。
何とか避けた私に聞こえてきたのはあいつの舌打ちだけでは無かった。
…舌打ちだけならどれだけよかったことか。
だけど現実は決して甘くなくて、わずかに聞こえたある音の方へと目を向けてみる。
そこには血を流しながらゆっくりと倒れていく人の姿。
「本当に馬鹿だよね」
沈黙を破ったのはやっぱりにやりと口角を上げたあいつだった。

