問題の席については私達の周りに固まるように他の生徒からぶんどったらしい。


そう、ぶんどったの。


無理矢理だよ。怖いね。強暴だね。


なんて考えているうちにもどんどん時間は過ぎ、気づけば授業終了のチャイムがなっていた。


何時間目が終わったのだろう。


私には理解できない。


が、とりあえず私が知らない間に屋上に行くことが決定したらしい。



ぼーっとしていたせいで反応が遅れた私をまたまた強暴なことに無理矢理連れていこうとする愁斗。


見た目は幼いバカなのに実は一番力が強かったりする。


困ったものだ……


そんな問題児に「後から行くから先に行ってて」と必死に伝える。



「なんでなんで〜っ!?」とうるさい問題児の腹に拳を入れたことは私たち2人だけの秘密になった。