その言葉に満足したらしいメンバーは私から視線を外す。


何だったんだろう。


疑問だけを残し進んでいく話。



「改めて下っ端に紹介ってことでいいかな?」



あんまり話を聞いていなかったものの取り敢えずこの結果で収まった。



「集めてくる」



私が頼むよりも先に行動してくれる陽。


その洞察力は本当に凄いと思う。


「集まった」とあっという間に戻ってきた陽を見て皆で下っ端達が見渡せる場所に移った。


希龍でもみたものの久しぶりに見た舞蘭下っ端達の整列に感動する。



「みんな集まってくれてありがとう!事情は知ってると思うけど改めて紹介します。同盟を組むことになった族の希龍です」



「自己紹介お願いします」



予想していなかったのか緊張していているのか驚いていたもののなんとか一通り自己紹介を終える。


その後下っ端たちを見渡し再び口を開いた。