「総長っ!!」
いつも通り最初に気づいた下っ端くんに続いて色々な所から「総長!」「こんにちは!」の声が聞こえてくる。
「みんなやほっ!」
みんなの声に負けないよう出せる限りの声で返す。
するといつもとは違う質問も聞こえてきた。
「総長!その人たちは??」
その言葉で今日は自分だけではないことを思い出す。
そんな希龍に心の中でごめんと呟いておいた。
「希龍の人たちだよっ怪しくないから大丈夫!」
「希龍の方々でしたか!副総長から聞いてます!引き止めてすいませんでした!幹部の皆さん揃ってます!」
「気にしないでっ!ありがとう!」
下っ端くんに手を振りさらに奥へと足を進める。
階段を登り終えある扉の前で足を止めた。

