世界No.1の最強姫《大修正中》





私にとっては災難すぎるお昼休みも終わった頃。


屋上ではこれからいく舞蘭の倉庫の話題で持ち切りだった。


「楽しみ」だとか「緊張する」だとかそんな言葉たちが飛び交う。


3人組がいつも以上にソワソワしていてなんだかこっちまでつられてきた。


そのせいか、



「もう行く?」



なんてより一層煽るような事を口走ってしまった。



「も、も、もう行くのーっ!?」



「……」



「……」



予想通り騒ぎ出す隼人と、急に無言になる2人。


なんとも言えない反応に私も何も言えなくなり蓮をじっと見つめる。


決定権はきっとこの総長様にあるはず。


私の言いたいことが分かったのかニヤリと口角を上げ「行くぞ」と言い立ち上がった。


その言葉を待っていたかのように立ち上がる悠哉。


きっと蓮のことならなんでもお見通しなんだろうな。


翼みたい。


1人クスリと笑みを零し、屋上から去っていく2人を追いかける。


残された3人はしばらく下に降りてくることは無かった。