受け取った袋の中身を見てみるとイチゴミルクとアイスココアが入っていた。
あまりご飯を食べれない私が最近ハマっている飲み物。
気を使ってくれたのかな。
2人に微笑みながら「ありがとう」と伝える。
それを見た鉄ちゃんは私の頭をガシガシと少し乱暴に撫でる。
「よかったな」
微笑みながらそう言った鉄ちゃんはきっと何もかもお見通しなのだろう。
私が姫になったことも。
それがどういう理由だったのかも。
「さて、鉄也!行くぞ!」
「はーいはい。邪魔もんは退散しますか〜」
「じゃ!」「それではまた!」なんて言いながら出ていく2人にもう1回、「ありがとっ」といい手を振った。

