キーンコーンカーンコーン。
そんな学校のチャイムでようやく我に返る。
どうやら4時間目終了のチャイムだったらしく、なった途端にバッと立ち上がる隼人。
「ご飯だーっ!!」
なんて叫びながら奏汰と陵の手を引いて屋上から出ていってしまった。
ポツリ、残された私と蓮と悠哉。
特に会話がある訳でもないが穏やかな雰囲気で心地いい。
何も考えずにボーッと空を眺めているとガチャと扉が開いた。
目を向けるとそこに立っていたのは鉄ちゃんと翔ちゃんだった。
「どうしたの?」
予想してなかった意外な訪問者に問う。
「ほらこれ!お届けもんだ!!」
ニカッと笑いながら手に持っていたビニール袋を差し出される。
「美希さん、何も持ってきてないでしょう?」

