若干ピクッと動いたかと思えば途端に黒いオーラが消える。


ニヤリと上がった口角。



「なんも焼いてねぇよ。メールするなら俺にしとけ」



機嫌が良くなったらしい蓮は私の頭をわしゃわしゃ撫でる。



雰囲気が変わったのを感じ取ったのか騒ぎ出す3人。



「どうなるかと思ったわ」



「さすが俺らのお姫様だねぇ」



「もー!僕ずっと暇だったんだからー!」



尽きることなく話題を出し話続ける3人を遠目に見ながら一人考える。


悠哉の話がどこまで本当なのか、蓮が焼いていたのはなんだったのか。


どんなに考えても結局その答えが見つかることが無いまま時間だけが過ぎていった。