「本当に分かりませんか?」



こんなことを聞いてくる彼は全ての真相を知っているらしい。


この聞き方からするとどうやら私にも関係のあることなのか…


考えれば考えるほどよく分からなくなっていく。



頭をひねらせる私を見ながら楽しそうにクスクスと笑う彼。



「知ってるなら教えてよっ!」



とうとうしびれを切らした私は悠哉に詰め寄る。



「はいはい」と言いながら未だにクスクス笑い続ける彼は私で遊んでいるのだろうか?


イラッとしながらも答え待つ。



「美希、朝俺にメールしましたよね?」



メール…そう言えばしたかもしれない。



「うん。一番まともそうだったから」



「それが原因ですよ」



メールが原因?


送らない方が良かったってこと?


答えを教えてもらったはずなのに余計に分からなくなってしまった。