「…溺愛してくれるのはいーよ?うん、嬉しいし…でも」
「…でも?」
「…限度超えてるよぉ」
あたしから一向に離れようとしない悠貴先輩。
あたしは涙目で訴える。
「…だって、また会えなくなっちゃうんだもん」
剥れる先輩に、あたしは毎回ため息。
「…あたしもその大学受けましょうか?」
それを言うと必ず。
「そ、それはダメだよ!繰明はちゃんと商業の大学行かなきゃ!」
そう、実は商業の大学から指定校推薦が来ているんだ。
あたしも丁度、商業の大学目指そうとしてたから正直ラッキーだった。
「…お互い頑張ろうよ」
あたしはぎゅーと悠貴先輩を抱きしめる。
「…わかった。でも、一つ約束して?」
「何?」
悠貴先輩は真顔で……。
「…浮気禁止で、男に触れられるのも禁止。…最低限の言葉しか交わさないって…誓って?」
「…束縛し過ぎ…。出来るだけ頑張るよ」
あたしの王子様は2年の間に、束縛系彼氏としても成長しました。
まぁ、愛されてるって感じがしてうれしいけどね!笑