「ちょっと愛里、顔!かーおっ!ニヤニヤしないでよ!ったく…優斗君の話になればいっつもニヤニヤして…」 「あっ…あはは…」 ダメダメあたしっ! でも、そんなにニヤけてるのかな? 「ほら、愛里、よそ見してると優斗君見逃しちゃうよっ!」 「あっ!そうだった!」 そうだよあたし! 優斗見逃したら…なんのために香菜と教室に残ってるのか分からなくなる。 先日、優斗のお母さんから電話が来た。 『愛里ちゃん?片桐だけど…優斗が春から白砂高校行くことになったから、何かあったらよろしくね』