「優斗君、たのしそうだね」




「うん!」




優斗がボールを蹴っている。


先輩とパスの練習中かな?



「あれ?あのボール蹴ってるの、優斗君と大崎(オオザキ)君じゃない?」



大崎君?



「大崎君って?」




「愛里しらないっ!?」




え!?



「え!?誰!?」




「転校生の大崎晴也(オオザキハルヤ)君!入学式に来る予定だったけど、間に合わなくて最近来たんだってさ」



「ふ〜ん」




あの人が…転校生。



優斗より少し大きくて、黒髪の男子。




「あっれぇ〜?愛里惚れたっ!?」



「はっ!?んなわけないでしょっ!」




「はははっ!」