教室へ行くと、珍しく香菜がいた。



「あ!愛里きたぁ!」



「おはよう!早くない?」



「うん!この天気だもん。車で来たんだ」



「だよね!あたしも!」





マフラーをとり、カバンから鏡を取り出す。




あーあ、髪がうねってる…



最悪。





「今日の天気じゃ、しょーがないよ」




香菜も自分の髪を見ながら言う。



しょうがないけど…


「テンションさがるよ…」



「ん?何が?」



「このうねった髪のせい。それに…」



あたしは昨日から今朝までの出来事を話した。