【むかしむかし、あるところに…】



舞台袖で語り手が言っている。


優斗が言うには、実際のストーリーとは違う、オリジナルが含まれているという。


王女様がステージへと姿を現した。



先輩たちキレイだなぁ…




『鏡よ鏡、この世で1番美しいのはだ〜れ?』




『それは王女様、あなたでございます』





王女様は満足気に笑っている。





「ねぇ優斗、あの先輩は女王様役ピッタリじゃない?」





「あぁ、そうだな」




笑う声が高いせいか、とても合っていると思った。