「おい愛里、もう喋っていいから」



「あ…うん。優斗、放送上手だったよ」



あたしだったら、あんなにスラスラ言えないよ…




「さんきゅ。さて、演劇始まるぞ。この窓のカーテン閉めるから、モニターで見てろ」




「うん、わかった」



優斗がカーテンを閉めた。



さっきより真っ暗になっちゃった…



「優斗…」



名前を呼んだだけ。


なのに…



「大丈夫だって」



昔みたいに、頭を撫でてくれた。