優斗の手が、あたしの頬に触れる。 「…冷たい…な。ごめん…俺のせいだ…ほんとごめんっ!」 「ち…ょ」 ちがうよ! そう言おうとしたのに声が出ない。 「愛里、これ食べろ。温かいから」 …おでん? 受け取って、こんにゃくを食べると、結構身体が温まった。 「優斗…!ありがと…」 「別に…」 優斗に顔を逸らされちゃった… でも優斗、優斗があのタイミングで来てよかったよ。 ありがと。 優斗。