「愛里、おっけーよ!」




鏡を渡されて、上半身を見ると、ホントに自分じゃない気がした。





「ありがとう!お母さん!」





お母さんはすごい。



あたしの浴衣の着付けも、髪型も、メイクもしてくれたお母さん。




ありがとう、お母さん。





「あんたも嬉しいこと言ってくれるわねっ!さ、そろそろ時間でしょ?気を付けて行ってらっしゃい!」





「うん!ありがとう!行ってきます!」




そしてあたしは家から出た。