陽ちゃんが学の家に行った事を聞き出した私は家を飛び出し学の家へ向かう。

お手伝いさんに家に入れてもらい

私は自分で声を掛けるからと学の部屋に向った。

そこから聞こえてきたのは懐かしい陽ちゃんの声、

嬉しくて学の部屋の扉、ドアノブに手を掛けようしたところで体が固まる。


「ホント舞衣ってブスだよなぁ?

何でいちごのパンツだけしか穿いてないんだ?

あははーマジウケるこの写真……」


陽ちゃんの今まで聞いたことのない嘲りに呼吸する事も忘れてその場に呆然と立ち尽くしていた。


一緒になって私を嘲笑すると思っていた学が思いも掛けない言葉を口にする。


「……陽輔

それ本気で言ってるのか?

何であいつがスカート穿いてないのか忘れた訳?

おまえの写真を撮っていたおじさんが舞衣に一緒に写真撮ってあげるって言ったから

陽輔とのツーショット写真を撮って貰えるのが嬉しくて……

幼稚園の制服のままが嫌で家に帰って着替えて来たんじゃないか!

おじさんが出勤前で余り時間がないから制服のそのままでいいよって言ったから

慌ててスカート穿き忘れたんだろう?

それに舞衣はブスなんかじゃないよ」