自宅に帰って表彰式での話をしたら、
舞衣が烈火の如く怒りだし、俺は唖然とした。
理由はどうして自分の大切な作品を簡単に他人のモノとして扱えるのか?って事らしい。
いずれ独立する時にきっとコンペでの順位も役に立つ日が来るだろうから
もっと自分の作品を大切に扱えと言われてしまった。
「下僕の癖に生意気だ!」と舞衣の鼻を摘まんだら…
怒って足音高く退場!
でも、その気遣いはとても嬉しいものだった(絶対に言わないけどな…)
例の作品をプリント、ラミネート加工をして教えて貰った住所に発送したら
可愛いお礼状が届いた。
「おにいさんありがとう だいすきなえをまいにちみています。くろだこうき」
お礼状をデスクに飾り、以前よりも意欲的に仕事に取り組んだ…


