もとより喋りは得意ではない…
元カノからも『ヒロと居てもつまらない』と言われたこともある。
そんな俺が優子さんみたいな素敵な人に付き合ってもらえるのか?
ネガティブな方へと傾きかける気持ちを必死に引き戻す。
大きく深呼吸をする
心を落ち着かせてゆっくりと話し出した…
「秋山部長からおまえに紹介したい娘(こ)がいると言われた時…
部長には好きな人ができましたと直ぐに伝えました。
でも部長は『小原…土曜日来なかったら一生後悔するから必ず来いよ!』
俺にそう言ったんです。
そしてこちらに歩いてくる優子さんを見て、その意味が分かりました
友人の結婚式の二次会で…
酔っぱらった俺の友人に絡まれて、嫌な思いをしたはずなのに…
詫びた俺に笑顔を返してくれた名前も知らない女性に一目惚れしました。
優子さん…あなたに…」
はぁーやっと言えた…


