ウインクをして去って行った秋山部長を無言で固まったまま見送って…
告白の機会を窺っていたら思いがけず
「小原さん…この後もお時間ありますか?」
彼女から誘われる始末…情けない
焦るあまり…
「俺は…友人の結婚式の二次会である女性に一目惚れしました
だから今日はお茶を飲んだら直ぐに失礼するつもりで此処に来ました…」
そう言ったら断りの言葉と彼女に受け取られてしまう
「分かりました…お時間をとらせてしまいごめんなさい。
私はこれで失礼しま…」と立ち去られる寸前に…
「待ってください…違うんです。」と言葉を遮り慌てて引き止めた!
「…俺の話を聞いて貰えますか?」と懇願する。
戸惑いながらも
「…はい」と返事をしてくれた彼女にもう直球で勝負するしかないと腹を括る。


