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「「・・・・・」」
ウインクをして去って行った秋山さんを無言で固まったまま見送る私と小原さん
でも沈黙に耐えられなかった私から小原さんに話し掛けていた…
「小原さん…この後もお時間ありますか?」
優子は秋山さんに言われた通りにデートしてみようと思った
映画でも一緒に見て二人でもっと会話をして
もっと『小原裕』という男性を知りたいそう考えて…
でも小原さんの口から発せられた言葉は…
「俺は…友人の結婚式の二次会である女性に一目惚れしました
だから今日はお茶を飲んだら直ぐに失礼するつもりで此処に来ました…」
小原さん好きな人いたんだ…
秋山さんに断りを入れ辛くて此処まで来たのかも知れない。
優子は少し残念な気持ちになりながらも
「分かりました…お時間をとらせてしまいごめんなさい。
私はこれで失礼しま「待ってください…違うんです。」
席を立ちかけた私に、大きな焦った声で言葉を被せながら引き止める小原さん
「…俺の話を聞いて貰えますか?」
小原さんが真剣な表情で訴えかけてくるので、優子は何の話なのか見当も付かないまま
「…はい」と答えるしかなかった…


