「小原ちょっと来てくれるか?」
「はい」秋山部長に呼ばれ席を立つ
「おまえ…今度の土曜日あいてるよなぁ?」
「・・・」
ニヤニヤと笑う上機嫌な部長の顔に嫌な予感がして直ぐに返事が出来ない。
「先約があっても都合付けろ!これは上司命令だからな…
詳しい話はまた後で、もう席に戻っていいぞ…」
秋山部長は…
仕事に一切の妥協を許さない厳しさを持つが自分の出世には無頓着で上役に楯突いてでも部下を守り育ててくれる俺が最も尊敬する上司
そんな上司の元で働ける俺はとても幸せだと日々感謝している。
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秋山部長に時々連れて行って貰うBar
マスターに何気なく大学時代の友人に頼まれて結婚式二次会の幹事をする事になったと話した。
会場を探しているけど良い場所が見つからないと言ったら…
「うちも時々常連さんから二次会の会場にさせて欲しいと頼まれるよ」とにこやかにそう言ってくれる。
「此処を二次会の会場に貸切させて貰えるんですか?もし予算が許せば是非お願いします。」
この店は雰囲気も良くちょっとした料理も凄く旨い!
マスターの作るカクテルはどれも本当に美味しいから新郎&新婦も喜んでくれるだろうと思った…
そして迎えた結婚式当日の二次会で俺は運命的な出会いすることになる。


