高嶺の華



彼は一言でいうなら容姿端麗だ。

高い鼻、薄い唇、長い睫毛、切れ長の瞳。

この瞳に見つめられたら動けなくなる。


「座れ」

長い脚を組んで彼はそう言った。


「はい、失礼します」


彼の隣に座り、ちらりと横を見る。


息が止まるぐらい顔が整っていてなんだかドキドキする。


「あの、何かお飲み物を...」