と、思っても、結局、俺はこのめんどくさい子が好きなんだよね、うん。
「藍羅」
俺はそっと、彼女を抱きしめた。
小さな彼女の体は、すっぽりと俺の中に閉じ込めれる。
長年抱きしめ続けた甲斐もあって、違和感も何もない。
藍羅が俺の腕の中に収まるのは、パズルのピースがぴったりはまるようなもの。
「藍羅、本当に、どうしても、別れたいなら別れてやる。でも、本当は嫌なんだろ? ……嫌わないから、言え」
「……言ったら、爽汰絶対別れるっていうもん」
「言うかもね。でも、言わなきゃ進めないよ、俺ら」
「……」
はい。俺にできるのはここまでです。
「今日、ここに泊まりな。俺、適当なホテル行くから。ゆっくり頭冷やして、それで、明日、結論聞かせて。このまま別れるか、俺に全部話すか」



