「別れない。藍羅、俺の事、嫌い?」
「嫌いじゃないよ」
「じゃあ、何で?」
俺の質問に、彼女は視線をおとして黙り込んだ。
その隙に、さらっと、彼女の髪の毛を撫でる。
「っ触んないで」
すぐに、払われてしまったけど。
15の時から付き合ってきて、一度も払われたことのない手。
結構強い力で拒絶されたことが信じられなくて、自らの手を見つめる。
「っあ……」
すぐに、藍羅の気まずそうな声がした。
視線を向けると、今にも泣きそうなほど、悲しそうに下がった眉。
藍羅をこんな顔にさせる原因は、なに?
メニュー