「藍羅? 辛い?」 「……」 「おい、藍羅?」 ぽんぽんっと頭を撫でてくれる爽汰。 さっき野村されたのとは全然違う。爽汰にされる方が心地いい。 ああ。なんだかんだ。 別れたいとかなんとか言ってるくせに、あたし、やっぱり爽汰が好きなんだ。 爽汰以上に、好きな人、いない。 別れたくない。 振られたくない。 爽汰を傷つけたくない。 ──ねぇ、爽汰? もし、あたしが他の男と寝たって言ったら、どうする? 答えなんて、決まってる。