「野村……」
振り返ると、いつもと変わらない、サラサラの金髪の野村。
平々凡々な顔立ちはどこにも特徴がない分、金髪ってのが最大の取り柄。
「藍羅、昨日ぶりじゃん! お前ちゃんと帰れたか?」
近づいてきた彼が、こつんとあたしの頭を叩く。
気を利かせたのか、爽汰は先に車に乗り込んだ。
……てかさ、普通なら、こういう時、彼氏って「人の女に触んな」とか言って引き寄せてくれるんじゃないの?
そりゃ、そういうことされたら困るけど、でも! ……それでも、爽汰は、あたしが野村と話しててもなにも思わないのだろうか。



