彼の視線は、そらされない。 探るようにあたしを見ている。 まったく。由依といい爽汰といい、妙に鋭いから、困る。 あたしは怪しまれないように、ゴクリとつばを飲み込んで意を決してから、爽汰を見据えた。 「ほんと、ごめん。昨日友達と飲みに行って二日酔いだし」 「……そうなの? 大丈夫?」 彼の顔が、ころっと変わった。 眉を下げて、心配そうにあたしのおでこに触れる大きな手。