……由依は野村が好き。 でも野村との接点はない。 けど、あたしはある。 中国語と世界史が一緒なのだ。 たまたま席も近くて、なんとなく仲良くなっちゃって。 だから時々、今日みたいにいきなり話しかけてきて、あっと今に去っていくのだ。 「まじありがとね!」 いつまでも嬉しそうに笑う由依に曖昧に頷いて、あたしも次の講義室に向かい、その後いくつかの授業を受けて、日も暮れてきた頃、野村と由依と3人で居酒屋に向かった──。