……仕方ない。 アイコンタクトを取るあたしと由依をよそに、「ねー、俺も連れてってよ!」「聞いてる?」なんてギャンギャン騒いでいる彼を向く。 あたしが彼を見たことで何かを期待したのか、キラキラした瞳を向けてくるコイツ……あたしにとっては鬱陶しくて仕方ないんだけど。 ほかでもない、由依の頼みだもんね。 「……野村も行く?」 「行く行く! 詳しくはまたラインしてっ」 彼は、それだけ言うとあっさり次の講義へ行ってしまった。 ……嵐みたいな男だ。