その矢先だった。 由依からの誘いは。 「由依、そういうことは昨日のうちに言ってよ。あたし原チャだよ」 「藍羅んち歩いて帰れんじゃん!」 「20分も歩きたくないし」 「えー」 唇を尖らせる由依を横目に、次のドイツ語の予習を始める。