そこにはバターとはちみつを塗ったパンとベーコンの上に目玉焼きを焼いたもの。 ブロッコリーとニンジンはなんで添えてるか知らないけど、前訊いたときは「彩り」って言ってたっけ? いただきます、と手を合わせると、藍羅がじっと俺を見てくる。 気づいてないふりをして目玉焼きの黄身を割った。 ……半熟。 「ありがと、藍羅。俺、半熟好き」 「別にっ。知ってて半熟にしてんだからお礼とかいらないし!」 そう言った彼女は唇を尖らせて自分もパンをかじる。 けど、ちょっと嬉しそうな顔だった。