あがると今度は爽汰があたしの髪を乾かしてくれる。 胸の下辺りまである黒髪を乾かすのは面倒だろうに、、爽汰はいつも丁寧にドライヤーをかけてくれた。 ──なんども髪を撫でられて気持ちよくなったあたしは、もう、気持ちが変わってる。 もうちょっとだけ、この手に触れられていたいから。 だから── 別れるのは明日で良いか。 うん、明日、別れましょう。