あー。別れるとこの手ともお別れなのか。 それは嫌だなぁ。 なんて思いながら爽汰をじっと見つめると、彼は照れ臭そうに口元に手の甲を添えた。 「……何?」 「別に。食べよっ」 「うん。いただきます」 ふたりで手を合わせて食べ始め、食べ終わるとごちそうさま。 爽汰が片付けているうちにあたしはお風呂。