僕が美月と付き合って最初の春。


僕は、美月の事を色々と聞いた。


小学校は、市内ではなく市外だったと言う。
そっちの学校では、バレエをやっていたと聞いた。
それに、好きな人がいたと言う事も。


僕は聞いた。

「僕なんかと、付き合って良いの?前の人の事好きだったんじゃないの?」

って、
すると、美月はこう応えた


「もう、秀李って決めたの。それに、好きだった人もう居ないし・・・。」

「もういないって・・・?」

「あっ、亡くなったとかじゃなくて外国に転校したかなら!」


それから、なぜ話す時に照れるのか聞いたら、

前の学校では沢山話していたと言う。

そして、

「なんで、前の学校では沢山話していたのにこっちでは話さないの?」

と、聞いた。
すると、

「新しい友達増えたから・・・。」

と、言われ。
僕は少しでも、美月と話したかったから、

「すぐに馴れるから大丈夫だよ!」

と言い、美月も

「ありがとう。」

と言った。


それからは、メールでもやり取りだった。



その、メールのやり取りでも夏祭りの話しが出た。

僕らは親に付き合っている事をお互いに言わなかった。

でも、夏祭りの前には言うと約束をした。

夏祭りに何を食べたいかなども話した。


そして、遂に僕らは親に付き合っている事を言った。
美月のお母さんは、なぜか知っていたと言う。




そして、遂に夏祭りの日にちが近付いてきた。