「鏡羽が何企んでるのかはよく知らねーけど、アイツは目的のためならどんなことでもやるよ」
酒を飲みながら鏡羽を見る煌軌。
どんなことでも、ねー。
おもしろそー。
「お前も気づいてるみたいだから言うけど、俺らはまだお前のコト信用したわけじゃない」
たとえ鏡羽が連れてきた奴でもな、と言う煌軌。
「仲間だと言われて初対面の奴をすぐ信用できるほど俺らはいい子ちゃんじゃないしな」
そりゃそうだろうね。
俺だってコイツらがすぐ信用するような奴だったらここに来た時点で抜けてるよ。
「知ってる。俺だって信用したワケじゃないしね。俺はただ楽しそうだからだし」
その言葉に煌軌はクツクツと可笑しそうに笑う。
「俺がココを“楽しい”と思ってる間は鏡羽の下についてあげるよ。
つまんないと思ったらどうなるかは分かんないけど」
そう鏡羽に誓っちゃったし。
けどつまんないと思ったら……ねぇ?
どうなっても俺は知らないよ。
「やっぱりお前も変な奴だよな」
相変わらずクツクツと笑う煌軌。
人のこと言えないと思うけど。
のどが渇いて新しい酒を飲もうとしたら、もうテーブルの上に酒がないことに気づいた。
それに気づいたのか煌軌が、
「冷蔵庫の中になんか飲み物があるよ」
と言った。
少々めんどくさかったが俺は腰を上げて、キッチンの方へ向かった。


