「アンタの目的は?」
「駕龍の壊滅アーンドお姫さまの化けの皮を
剥がすコト。
ま、一番はお姫さまだよー」
「ふーん…」
駕龍に関係してるとは思ってたけどお姫サマ絡みとはねー。
お姫サマのぶりっこも知ってるみたいだし。
あのお姫サマは何したんだかねー。
「俺のメリットは?」
「お姫さまの事はキミにとっても嬉しい事で
しょ?さらに今は駕龍のヤツらとも上手くいってない。
それに……、
裏切り者になるのも、“楽しい”よ?」
…ふーん。
確かに裏切り者っていう立場になるのは
今よりずっと面白そうだよねぇ。
ニヤニヤニコニコと笑う女は俺が何考えてるか気づいてるっぽいのが気に食わないけど、
ひさしぶりに自分の口角が上がるのを感じた。
ま、いっか。
アイツらとお姫サマの絶望の顔見れるのも、
俺が裏切り者になるのも、
“タノシソウ”だからね。


