「莱嘉も来ますよね?」
ボーッとしてたら心にそんな事を聞かれた。
「あー、たぶん?」
「チッ」
業輝が小さく舌打ちをした。
聞こえてるっつーの。
俺があのお姫サマに気に入れられてるから気にくわないんだろーなー。
「コイツなんていなくていいだろ。俺たちだけでも勝てるだろーし」
あ、分かったー。
さっきお姫サマが俺に抱きついてきたから機嫌悪いんだ。
おまえの女じゃないのにねーw
「莱嘉がいた方が確実です。業輝だって莱嘉の喧嘩の強さは認めているんでしょう」
「…チッ!」
さっきより大きく舌打ちをした業輝。
てかそれって俺の喧嘩ってことしか必要ないってことだよねー。
ホント馬鹿な考えばっかしちゃってさ。
あーあ…。
つまんねぇ。
「俺、もう帰る」
吐き気がするようなここにこれ以上いたくなくて、適当に言って学校を出た。


