気持ち悪く上目遣いで俺の腕に絡みつくアイツ。


キモイキモイキモイ。

触んないでよマジ。汚い。吐く。


見てよ、鳥肌たっちゃったじゃん。



「………。」



ま、そんなコト言ったら余計めんどくさくなるだけだから言わないケド。

無言で腕を振り払うだけ。



あ、傷ついた顔してるー。


それを見た王様が俺を睨みつける。



「おい、莱嘉…」



「迅!莱嘉くんは女の子嫌いなんだからしょうがないの!」



「…分かってるなら近づくなよ((ボソッ」



「…っ!莱嘉てめぇ!!」



「業輝くん!!」



思わず本音を呟いたら業輝までキレてきてさー。

わざとらしく俺を庇うお姫サマも俺を睨みつけるアイツらも、バカだね。




「…ハァ。女嫌いなのは本当なんですから迅も業輝もそんな突っかかんないでください」



そう心が言うと渋々といった感じで睨むのを止めるアイツら。



「莱嘉もいい加減女嫌いを直す努力ぐらいしてください」



呆れたような表情で俺を見る心。



…コイツの眼は、キライ。


一見普通の眼だけどよく見れば瞳の奥はもの凄く冷たい。

なにもかも見透かそうとするような観察してくる眼。