茉莉花の少女

 それらは挿し木にすることもできるので、もって行くこともできるだろうし、置いていったのかもしれない。

 茉莉花は僕が見つけたあの花だった。

 高校生だった頃、彼女と必死に探したあの思い出が目頭を熱くする。

 見つけたときの彼女は顔をくしゃくしゃにして笑っていた。

 そして、僕の誕生日には寂しそうに微笑んでいた君の笑顔を思い出す。



 彼女の望んでいた奇跡を起こしてくれた、彼女を示しているかのような可憐な花。

 そして、追憶を意味する花。

 なぜか僕に似ているといった花。



 その言葉で思い出されるのは彼女とのかけがえのない日々だった。



 寂しさが蘇る。