茉莉花の少女

 僕が彼女を諦めればそれで済むことなのだ。

 そう何度も言い聞かせる。

「絶対に避けられないことなんですよね?」

「無理だと思うよ。会社が倒産でもしたら別だけどね」

 彼は自嘲的に笑っていた。

 彼も茉莉も傷ついて、その先に何があるのだろう。

 僕には分からなかった。

 でも、この結婚をとめられないということだけは分かった。

 僕は頭を下げた。

 けれど、彼にはどうしても守ってほしいことがあった。

「絶対に彼女のことを守ってください」