茉莉花の少女

 悲しそうで、切なそうに見えた。

 彼も彼女の幸せを願っているのかもしれない。

 しかし、現状ではこの方法しかない、と。

 彼女は自分を育ててくれた彼らに恩返しをしたいと思っていたのだろう。

 それは彼女を見ていると自然と分かった。

 そして、結婚をすべき相手が彼なら、彼女にとっては多分幸せなことなのではないかと思えたのだ。

 彼女のことを全て知っている。兄とも知り合いで、幼い頃からの知り合いだ。

 そしてなにより彼女のことを愛しているのだ。


 それ以上、何を求めるというのだろうか。