茉莉花の少女

「間違っていないでしょう?」

「そうだね。そうでなければ彼女は結婚をするとは言わなかっただろうから」

 彼はそこで息を吐く。

「彼女が小学校に入る前から知っている。こんなことはしたくなかったよ。

でも、父がなかなかうなずかなくてね。僕が彼女と結婚をしたいと言ったら融資をすることになった」

「そんなの卑怯だ」

 それくらいしか言えない自分が情けなかった。

「でも、今彼女の父親の会社を守るにはそれしかないだろう?」

 僕が何もいえなくなったことを確認するかのように、僕を見ると言葉を続けた。