そんな不安を少しだけ感じる。


 彼女は小さな花束を持って、家に帰ってきた。


 花束をテーブルに置くと、僕の手を握った。


「もし、久司君さえよかったら、今年のわたしの誕生日も一緒に過ごして」



 その彼女の言葉が温かくて、僕はただうなずいていた。