茉莉花の少女

「どうしてそんなことを?」

「茉莉がお前の食生活を心配していたからさ。でも、なかなか聞けないみたいだったから」

「茉莉さんが?」

「今朝もお前においしいものを食べさせるってがんばっていたよ。あまりあいつに心配をかけさせるなよ」

「はい」

 心の奥があたたかくなるのを感じていた。

「お前は今日、学校だろう? シャワーとか浴びるか?」

「いいですよ。着替えとかないし」

「それよりも勉強道具を取りに行くべきか、と」

 彼は僕の鞄に目を向ける。