茉莉花の少女

「冗談だけど」

 間をあけて、奈良は言う。

 絶対わざとに違いない。

 彼女を見ると、うれしそうな顔をしている。

 奈良はそんな僕らを見て笑っていた。

「僕と先輩は中学校が同じで、園芸部だったんだよ。だから親しいだけ。林もそうだよ」

 園芸部?

 だから花とかにやけに詳しかったのか。

 奈良の視線が彼女に向かう。

「先輩も何でもするとか気軽に言わないほうがいいよ。変な男に言ったら大変だから」

「分かった。ありがとう」

 分かったのか分かっていないのか、元気な返事をする。