「え?」
まっすぐ見つめられて、思わず目をそらす。
そんな私の肩を掴んで優哉さんはやっぱりまっすぐ見つめる。
「好きなの……?」
私の肩を掴む力が強くなってくる。
痛い。どうして?そればっかり思った。
「好きだよ。でも、それは恋とは違う」
「そっか……」
優哉さんは私の肩から手を離した。
そして、うつむいて安心したように息をはいた。
ぐっと息を吸ったかと思うと私と目線を合わせた。
「俺、朋ちゃんのこと、好き。誰にも渡したくない……」
かあっと優哉さんの顔が赤くなったと思ったら抱きしめられた。
強く。すごく強く。
「私も、優哉さんのこと、好きですよ…」
それから、頬を真っ赤に染めた優哉さんと顔を見合わせ
ちゅっとリップ音を響かせた。